鋼板と錆び

鉄は酸性の環境で錆び、アルカリ性では錆びません。鉄筋コンクリートの鉄筋は、コンクリートの強アルカリ成分によりさび⽌め処理を⾏わなくてもさびることはありません。ただし、コンクリートが⻑年空気にさらされると、コンクリートの中性化が進み、ついには鉄筋が錆び、コンクリートは爆裂を起こします。ハイブリッド地下室では、コンクリートに鋼板が密着していますので、コンクリートの中性化が進まずアルカリ性を保ち続けますので、鋼板のさびは進みません。なお、コンクリートに守られていない⼟に埋められた鉄のさびについては(社)鋼材倶楽部⼟⽊専⾨委員⻑の論⽂がネット上に掲載されています。その論⽂によれば、地中に埋められた鉄の腐⾷スピードは0.01mm/年程度であるとの事ですので、ハイブリッド地下室で使⽤する鋼板厚3.2mmで320年、4.5mmで450年、6.0mmで600年と計算されます。両⾯から腐⾷するとしてもその半分の耐久性はあると⾒込めるでしょう。

⼟の中の鉄は錆びるのか?

⼟中の鋼構造物の寿命は鋼材の腐⾷によって決定される。この腐⾷量は使⽤場所の環境によって異なるが (⼟質および地下⽔質) ⼤体0.01mm/年程度である。試験⽅法は全国10か所に試験杭群を設置し, 2年, 5年, 10年後に引き抜き腐⾷量を測定した。測定結果は場所により多少の差はあるが, 腐⾷率0. 01mm/年を⾒れば⼗分であることが判明した。
出典:鉄とさび 堀武男 ⼟⽊学会論⽂集第349号